あれから


  




こんにちは、高町なのはです
闇の書事件から6年、私たちは中学生になりました
相変わらず魔法少女は続けてます
ただ、少し変化はありました

フェイトちゃんは兼ねてからの希望通り、執務官試験を無事パスし執務官に
お兄ちゃんのクロノ君と一緒にがんばってます

はやてちゃんは今回のような事件を早いうちに解決できるよう、できるだけ自由に動き回れる特別捜査官に
もちろん、ヴィータちゃんたちも一緒です

私、高町なのははアリアさん、ロッテさんにこれしかない、と言われた武装隊の教導官に
いろいろと手探りではありますが、一所懸命がんばってます

でも、私にとってこれらのことはたいした変化ではありません
私にとって一番の変化、それは…………


「あ、ユーノく〜ん」
「なのは」
「ごめんね、お休みの日なのに」
「ううん、僕もなのはに会いたかったから」
「え、えへへ…そう言ってくれると嬉しいな」

そう、私にとって一番の変化
それはユーノ君と付き合っていること……

「どう?教導官の仕事は、大変?」
「うん、でも結構楽しいかな、管理局のみんなも優しい人たちばかりだし」
「そっか…」
「ユーノ君は?無限書庫でのお仕事」
「うん、まぁ、ぼちぼちかな…どっかの誰かさんがとんでもないことを言い出さない限りは」
「にゃはは…」



「はっくしょん!」
「あれ?クロノ君、風邪?」
「いや、体調は万全なはずだが…」
(……フェレットもどきが悪口でも言ってるのか?)



「それはそうと、今日はどうする?どこか行きたい所でもある?」
「ん〜〜とね、これといって特にない…かな」
ユーノの問いになのははそう答える
「そう、じゃあそこら辺適当に歩く?」
「そうだね」

その後、二人はウィンドウショッピングや、映画
ゲームセンターなどを回って、最後に高台へとやってきた

「はぁ〜、結構歩いたね」
「そうだね…大丈夫なのは、疲れてない?」
「うん、全然。元気が取り柄だから♪」
そう言ってなのははガッツポーズをしてみせる
「そっか……ちょっと、残念かな」
「え?なに、ユーノ君」
「いや、なんでもない」
「えー、教えてよぉ…」
「う、う〜ん……」
そう言ってなのはは瞳を潤ませて上目遣いでユーノを見る
正直なのはにこういう顔をされると弱い……結果、ユーノは正直に思ったことを口にする
「……その、やっぱり男としては少し頼って欲しいなぁ……なんて思って、ね」
「……」
「あ、あはは、なに言ってるんだろう僕。ごめん、なのは。今の忘れて」
と、苦笑いをするユーノの胸になのははごく自然に倒れ掛かる
「な、なのは?!」
「……ほんとは、ちょっと疲れてたんだ」
「…なのは」
「にゃはは、なんかユーノ君に心配されたくなかったんだけど、逆効果だったみたいだね」
「……」
そう言うなのはにユーノは自然と心が温かくなった
「…まぁ、なのはなら大丈夫だろうけど、辛いときとか気軽に甘えてくれて良いよ」
「……ほんとに?」
「うん、僕でよければいつでも」
そう言ってユーノは微笑んだ
「えへへ、今日のユーノ君、優しいね」
「僕はいつでも優しいよ?」
「そうかなぁ?」
「あ、ひどい」
「…」
「…」
「ぷ…」
「ふ…」
「あはは…」
「はは…」
と、どちらからともなく笑い出す
「なんか、僕たちって変だね」
「うん……でも」
「でも?」
「私は嫌いじゃないよ、こういうの」
「…そうだね、僕も…嫌いじゃない」
「ユーノ君…」
「なのは…」
そして、二人は唇を重ねた



「レイジングハート!」
『All right』
「?!」
『Shooting Mode.Set up』
「バルディッシュ!」
『Defensor』
「打ち抜いて!」
『Divine Buster』

ドカァァァァン!

【そこまで!…なのはちゃん、やりすぎ】
「あ…フェイトちゃん、大丈夫?」
「……何とか」
そう言って煙の中からフェイトは立ち上がった
「ご、ごめんね、フェイトちゃん。つい力みすぎちゃって」
「ううん、私こそ防ぎきれなくてごめん」
「フェイトちゃん…」
【は〜い、それじゃ二人仲良く修復よろしく♪】
「あ……」
「……」
エイミィの言葉に二人の背中を冷や汗が流れた

その後二人は約2時間かけてトレーニングルームを掃除した


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あとがき
 というわけで6年後のユーノとなのはのお話です。
ほのぼのとした感じにしたかったんですが…全然甘くない?……頑張らないと(汗
まぁ、それはそれとして、タイトルについては一期のSSで”それから”、二期のSSで”これから”と続いたので
次があれば”あれから”では?と……安直ですが(笑)
ちなみに、最後のは単に戦闘シーンが書きたかっただけです。本編とは関係ありません………







 
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