森の中での一時


  


「♪〜♪♪」
キャロの鼻歌が、朝の澄んだ空気に木霊する
「…ご機嫌だね、キャロ」
「あ、フェイトさんおはようございます」
「うん、おはよう…お弁当?」
キャロの手元を見て、フェイトはそう問う
「はい」
「…エリオとデート?」
「え?…は、はい」
顔を真っ赤にし、つぶやくように言うキャロ
「もぅ、なんかうらやましいな…」
「えへへ♪」
そう、愚痴をこぼすフェイトだが
もちろん、キャロが幸せなのだから本気で言ってはいない
キャロも、それを知っているからこそ笑顔で答える

そのころのエリオ

「…今日はキャロとデート♪」
「きっと、かわいい服着てくるんだろうな…」
「早く会いたいよ、キャロ〜♪」
と、傍からみればかなり危ない部類に入る行動
自室でなければ、間違いなくうわさされていただろう…

その後、準備をしたエリオとキャロは
仲良く手をつなぎながら、森へと

「エリオ君♪」
「キャロ♪」
と、互いに呼び合ったり
「エリオ君、今日なんかいつも以上にかっこいいね♪」
「ありがと、キャロだっていつも以上にかわいいよ♪」
や…
「昨日なんか楽しみで、なかなか眠れなかったよ」
「私も、なんか緊張しちゃって寝付けなかった」
などなど、とにかく他愛もない会話
しかし、そんな他愛もないことが幸せに感じる二人

その後、森の中にある小さな公園でブランコに乗ったり
追いかけっこをしたり
とにかく、遊びまわった
ちなみに、そのときの一幕が…

「まて〜♪」
「あはは、エリオ君こっちだよ〜♪」
「それ、捕まえた♪」
「捕まっちゃった〜♪」
「僕は、キャロを絶対離さないからね」
「うん♪」

そして、ちょうどお昼になり
キャロの作ってきたお弁当を食べる

「はい、エリオ君。あ〜ん♪」
「あ〜…ぱく」
「おいしい?」
「うん、おいしい♪」
「えへへ♪」
と、恋人に定番のことをしたりして
仲良くお昼をいただいた
ちなみに、ひとつだけ焦げたものもあったが
エリオはしっかりと平らげた

その後、しばらくその場でゆっくりしていると
日が傾き、空がオレンジ色に染まっていた

「…きれいだね」
「うん…」
そんな夕焼け空を、二人寄り添いながら眺める
「…楽しかったね」
「うん…」
「なんか、もったいないねもう終わりなんて」
「うん…でも、遅くなりすぎると、ね」
「そうだね…」
「…」
そして、しばらくの沈黙
「…キャロ」
「あ…エリオ君」
自然に、エリオはキャロの肩を抱き
二人は向かい合う形に
「大好きだよ、キャロ」
「うん、私も…エリオ君」
そして、静かに…キス

夕日に照らされ、そんな二人の影はどこまでも伸びていくのだった…



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あとがき
  はい、というわけでエリキャロのデート、いかがでしたでしょうか
あ、若干内容のほう変えてしまい、すいません(_ _)
短いことを除けば、まぁなんとかなってると思うんですが…
まだまだ、未熟だなぁ


      
 
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