もてもてユーノ君?

 


その日、ユーノはマリーに呼ばれ開発局事務所に来ていた
「何ですか、マリーさん」
「いらっしゃい、ユーノ君…実はね、ちょっと実験に協力して欲しいのよ」
「実験、ですか?」
「そう…あ、安心して、別に命には関わらないから…と、あった」
そう言って、マリーは懐からひとつの小瓶を取り出す
「それは?」
「ふふん、なんと異性に好かれまくる惚れ薬…名づけて"LOVE☆センセーション"よ♪」
「へぇ〜…って、え?!」
「さぁさ、飲んだ飲んだ♪」
「いや、ちょっとま…がぶごぶ?!」
問答無用で、マリーは小瓶の液体をユーノに飲ませる
「さ、どう?何か変わったとこない」
「…別に、これといって」
「あれ?おかしいな、調合の仕方間違えたかな」
そう言って、マリーはなにやら資料をあさる
説明も何もないのはどうかと思ったが
これ以上ここにいてまた何かあると厄介なので、ユーノは部屋を後にする

と、ちょうどフェイトが訓練から帰ってきたところに鉢合わせた
「あ、フェイトお疲れ」
「ユーノ…あれ、どうかしたの?」
「いやぁ、実はさっきマリーさんに変な薬飲まされちゃってさ、大変だったんだ」
「…」
「ん?フェイト」
なにやらフェイトの様子がおかしいと気づいたユーノは
そう問いかける…と
「ユーノって…こんなにかっこよかったんだ」
「は?」
「ユーノ♪」
そう言って、フェイトはユーノに抱きつく
「え?あの、フェイトさん?!」
「ん〜♪」
「うわっ?!ちょっと、フェイトしっかりして〜」

「ふぅ、ひどい目にあったよ」
何とかフェイトを引っぺがしたユーノは食堂へ
「あれ?ユーノ君」
「あ、はやて…」
「…」
「ん?どうかした、はやて」
「…あ?!…そ、そうや、ユーノ君お昼食べた?」
「え?いや、今からだけど」
「せやったら、これ食べてええよ♪」
そう言って、はやては手製…と思われる弁当を差し出す
「え、いいの?」
「遠慮なんかいらんわ、ほらほら♪」
「じゃ、じゃあいただきます」
ここまで言われて断るのもどうかと思うので
ユーノは素直にご相伴に預かる
「ふぅ、やっぱり上手いな」
「そか?そう言ってくれると作ったかいあったな♪」
そう言ってはやては微笑む…と
「ほなら、次は愛の営みやね♪」
「へ?」
「さぁさ、ベッドいこか♪」
「でえぇぇぇぇ?!」

「はぁ、はぁ…何なんだ、今日は」
半分脱がされながらユーノは、何とかして
はやてから逃げ出した
「あら?ユーノ君」
「シャマルさん…」
「…」
「いや、実はちょっと大変なことがありまして…」
と、そこまで言って、ユーノはなにやら不穏な気配を察する
「前から思ってたけど、ユーノ君ってかわいい〜♪」
「うわっ?!…もご」
「あ〜ん♪もぅ食べちゃいたい♪」
「ちょ、シャマルさんしっかりしてください!」
「私は正気よ〜♪」
「だあっ?!どこ触ってんすかー?!」

「……危うく、やられるとこだった」
その後、なんだかんだとなりながらもユーノは無事脱出?
と、目の前にふわふわ浮く妖精…もとい、ちびリインがいた
「あ、ユーノさんですぅ♪」
「やあ、今日はお散歩?」
「…」
と、いきなりリインは静止
「?どうかし…」
そこで気づくユーノ…今までのパターンからすると
「ユーノおにいちゃ〜ん♪」
「だぁっ?!やっぱりか!」
「好き好き〜♪、大好きですぅ♪」
「ああ?!うれしいんだけど、いろんな意味でやばいから離れて!?」
「いやですぅ♪」
「ああ…そんな無垢な笑顔で…じゃなくって?!」

「…なんか、ものすごく疲れた」
あの後、いろんな意味で超えそうなラインを何とか死守しつつ
ユーノは何とか逃げ出した
と、何気なく通路を歩いていると目の前に見知った背中
「あれは…」
「ん?」
視線に気づいたのか、目の前の人物が振り向く
やはり、ヴィータだ
「どうしたんだよ、疲れた顔して」
「あはは、いや、ちょっとね」
「ふ〜ん…」
「…」
なにやら、ユーノはその一言がやけに気になった
「じゃあ、あたしが癒したげるよ」
「え?」
「ほらほら、安心しなよ、痛くなんてしねぇから♪」
「いや、ちょっとヴィータ、なに脱いでんの?」
「大丈夫だって、誰も見てねぇし♪」
「だぁっ?!そういうことじゃないでしょう!!」

「ふぅ…まさかヴィータまであんなふうになるなんて」
その後、本気でやばいラインまでやってしまったヴィータを
眠らせ、部屋に運んできた
「はぁ、考えたくないけど、マリーさんに飲まされたあれが…」
「あれ、ユーノじゃないか」
「あ、アルフ…」
「…」
振り向くとそこにはアルフ、だが目があったとたん、黙る
「ん?どうしたのアルフ…」
「なぁ、ユーノ…ちょっと相談なんだけどさ」
「ん?」
「一緒に運動しないか?…あたしの部屋で」
「え?」
「大丈夫、栄養ドリンクなら用意するから♪」
「ちょ?!アルフ、なに言ってるの!」
「さぁ、楽しもうじゃないか、ユーノ♪」
「遠慮しますーーー?!」

「…力があるから、余計に大変だった」
その後、やはりというかなんというか、力づくできたアルフに
どうにか勝利したユーノは通路をとぼとぼ歩いていた
「ん?ユーノ、か」
「え?」
振り向くと、そこにはシグナムが立っていた
「あ、シグナム」
「…」
「…どうかした、シグナム」
「ユーノ…お前に、私のすべてを託したい」
「は?」
「安心しろ、私はお前のためならこの身を捧げることもいとわん」
「ちょ、シグナムなに言って…」
「さぁ!伴に行こう!」
「どこへですかぁーーー?!」

「かはぁっ?!…もうだめ、死ぬ」
シグナムは相変わらずというか、とにかく強く
振りほどくのにかなりの力を要した
「ふぅ、どっかで休まないと」
「あれ?ユーノ君」
「あ、なのは」
振り向くとなのはの姿、どうやら任務を終えた後らしい
「いや、実はみんなになぜかおっかけられて」
「そう…なんだ」
「どっかで休もうかな、って思ってね」
「…いいとこあるよ、案内しようか?」
「うん、お願い」

「へぇ、こんなとこがあったんだ」
なのはにつれてこられたのはある一室
静かで、無駄なものをおいていない…ゆっくりするにはこれ以上ないくらいの
「ここならゆっくり休め…って、なのは?」
「ん?」
「いや、あのなぜ鍵を閉めた上に魔法錠を?」
「だって、誰にも邪魔されたくないもん♪」
「邪魔って…」
と、そこでいきなりなのはがユーノに抱きつく
「なのは?!」
「ん〜♪」
「ん?!」
そしてキス…それもディープな
「♪」
(舌?!舌入ってる?!)
「んふ♪、楽しもうね、ユーノ君♪」
「やっぱりそういうオチー?!」

その後、なのはとユーノは甘いひと時を過ごしましたとさ♪


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あとがき
 つーわけで、ユーノ君もてもて大作戦でした(笑)
一応リクにそった形にはしてますが、若干変更したとこもありますんで
その点に関してはご容赦を…
ちなみに、"LOVE☆センセーション"は瞳を合わせた相手が
好きになる薬という設定にしてます

      
 
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