Present of secret 「あ、そうか…もうすぐキャロと出会って一年になるんだ」 自室のカレンダーを見たエリオはそうつぶやく 「…一年、か…そうだ、キャロに内緒でプレゼントを渡そう…うん、それがいい♪」 と、エリオは準備をして部屋を出て行く 向かうは、先日偶然テレビで見た女の子に人気のあるファンシーショップ 「…あれ?そういえばもうすぐエリオ君と会ってから一年だ」 自室でフリードと遊んでいたキャロは、不意に止まったカレンダーをみてつぶやく 「そうだ♪せっかくだし、エリオ君に内緒でプレゼントあげよう…うん、決まり♪」 と、あまり理解していなさそうなフリードを連れキャロは部屋を出る 向かうは、最近できたばかりの大抵のものが揃う大型量販店 「うん、これだけ揃ってるんなら意外にすぐ見つかるかも♪」 ファンシーショップに足を踏み入れたエリオは、そういって早速見て回る 「これだけいろいろあるんだから、結構すぐに見つかっちゃうかも♪」 大型量販店の広さをみながら、キャロはそういって楽しそうに見て回る 一時間後― 「…だめだ、こういうのよくわからないし、キャロがどんなのがいいかもわからない」 いろいろかわいいものはあったが、正直こういう店のものを買ったことなどないエリオは どれがいいのか…言ってしまえば、キャロが喜んでくれるものがわからなかった 「…あうぅ、いろいろありすぎて決められない…と言うより、エリオ君どんなのがいいんだろう?」 一通り見て回ったが、いろいろありすぎて決め切れなかった しかも、エリオが喜びそうなものがどれなのかわからなかった 「うぅ、これならもっとそういった雑誌とか見とくんだった…」 そういって、頭を抱えそうになったエリオの耳に聞き覚えのある声が 「あれ?エリオ。どうしたの?」 「え?…あ、なのはさん」 「こんなとこに来るなんて珍しいね、どうかした?」 「…実は」 「ふみゅぅ…思い切ってエリオ君に聞いとけばよかったかも…」 「あれ?キャロ。どうしたの?」 「え?…あ、ユーノさん」 「珍しいね、こんなとこに来るなんて…フリードも一緒に」 「…えっと、実は」 「ふ〜ん、なるほど…うん、じゃあアドバイスしたげようか?」 「え?いいんですか」 「うん、お安い御用だよ♪…ただ、選ぶのはエリオ。私はヒントを提示するだけだけど」 「はい、助かります♪」 「なるほど…うん、じゃあ僕でよければ手伝うよ」 「え?いいんですか?」 「うん、それくらいはね…でも、選ぶのはキャロだよ?僕はアドバイスするだけ」 「はい、もちろんです♪」 数時間後― 「ありがとうございます、なのはさん。おかげでいいものが見つかりました♪」 「ううん、これくらい全然♪…それより、早くキャロのとこに行ってあげたら?」 「はい、ほんとにありがとうございました♪」 「ありがとうございます、ユーノさん。これならきっとエリオ君も喜んでくれます♪」 「はは、お役に立ててよかったよ…それより、早くエリオのとこに行ってあげたら?」 「はい、そうですね…ほんとにありがとうございました♪」 それからさらに数時間後 「あ、エリオ君」 「キャロ」 「ごめん、待った?」 「ううん、今来たとこだから」 待ち合わせ場所で、そう言葉を交わす二人 「ちょっと歩こうか?」 「うん♪」 そして、二人は近くの公園へ 「今日はキャロに渡したいものがあるんだ」 「え?」 「覚えてる?今日僕たちが出会ってからちょうど一年なんだ その記念、みたいなものなんだけど」 そういって、長方形の箱を取り出す 「開けていい?」 「うん、もちろん」 箱を開けると、中にはペンダント ハート型の真っ赤な緋色の石が埋め込まれている 「その石は、ちょっと特別なやつでミッドチルダの辺境にある森でしか採掘できないんだ …それで、これを人に贈るっているのはある特別な意味があって…」 「…あなたを生涯護り続け、愛することを誓う…って、意味でしょ」 「え?何で…」 「えへへ、実は私もエリオ君に渡したいものあるんだ」 そういって、小さな箱を取り出す 「…開けても?」 「うん♪」 箱を開けると、中にはブローチ そして、中央には真っ赤な緋色の石が埋め込まれている 先ほど、エリオがキャロに贈った石と同等のものだ 「そして、この石の宝石言葉は…」 「未来への希望と永遠の愛…」 二人、そう言葉をつむぐ 「…今日までありがとうキャロ、それからこれからもずっとよろしくね」 「うん、こっちこそありがとうエリオ君…これからもよろしく♪」 そう言って、見つめあう二人 そして、静かに口付けを交わす そんな二人を暖かい夕陽が照らす そして、不器用ながらも確かな愛を育む幼い恋人たちの影を、どこまでも伸ばすのだった… 「ん…ユーノ君♪」 「ちょ、なのは。二人を見守るんじゃなかったの?」 「ん〜…だって、なんかうらやましいんだもん…」 「うらやましいって…」 「だから、私たちもするの♪」 「…もぅ、なのはったら」 と、暖かく二人を見守っていたなのはとユーノが いい雰囲気になって、キスを交わしていたことは また、別のお話し… ---------------------------------------------------------------------------------- あとがき はい、というわけでマジに遅れまくってすんません… まぁ、とりあえずこんなかんじでどないでしょ? 同時進行、みたいなちょっと変わった感じが微妙かもしれませんが… 何はともあれ、楽しんでいただければそれで無問題(笑) | ||