久しぶりの再会、そして…


  


その日、無限書庫でいつものように仕事をするユーノ
ただ、いつもと違うのはそばになのはとヴィヴィオがいること
なのはは本局での用事の帰りに寄り、ヴィヴィオはユーノの仕事を見学に
だからといって、仕事内容に変わりがあるわけもなく
いつものようにこなしていく
と、突然アルフが

「ユーノ、お客さんだよ!」
「わかった、今行くからちょっと待ってもらって」
誰だろう?と思いつつも
入り口へと向かうユーノ
そして、なぜかそれについていくなのはとヴィヴィオ
入り口にはきれいな金髪の女性、年のころはユーノより二、三上というところだろうか
そして、ユーノはその女性のことをよく知っていた
「サフィア姉さん?!」
「え?!お姉さん?」
「や、久しぶり」
「ど、どうしたの急に?連絡もなかったし」
「いやぁ、手紙で結構気になることかいてたからね
 仕事をうまくやってるか見学がてら、ね」
「そ、そうなんだ…あ、ここじゃ何だし近くにカフェがあるからそっちで」
「うん」
と、言うことで四人は移動

「まずは自己紹介かな?私はサフィア・スクライア、ユーノのお姉さん、みたいなものかな♪」
「どうも、高町なのはです」
「高町ヴィヴィオです」
「サフィア姉さんは族長の孫娘で、僕なんかよりずっと優秀なんだ」
「へぇ…」
「はは、そんなすごいものじゃないけどね…それより」
そう言って、ユーノへと視線を向ける
「なかなか美人な娘じゃない?」
「え?」
「いったい、いつの間にこんな娘をゲットしたの?」
「ちょ、サフィア姉さん?!」
と、そんな感じの会話になる
当然、その当事者は顔を真っ赤にしてうつむいている

「あ、そうそうユーノあの癖は直した?」
「癖?」
「ほら、仕事に集中すると、食べることも寝ることも忘れる癖」
「あ、ああ…」
「…はぁ、その様子じゃ相変わらずみたいね」
「だ、だって…」
「あのねぇ、集中することはいいことだけど、倒れたら元も子もないでしょ?」
「…」
サフィアにそう、指摘され
何も言えなくなるユーノ
そんなユーノを見て、なのははつい笑ってしまう
「なのは?」
「あはは、ごめん。ユーノ君がかわいくて、つい」
「ちょ、なのは?!」
笑顔のなのはに、ユーノは顔を真っ赤にする

その後、いろいろと仕事のこと、プライベートのことなど
他愛もないことを話した。
ちなみに、最初は少し緊張気味だったヴィヴィオも
ユーノパパのお姉さんということ、そしてサフィアの人柄もあり
すっかり打ち解けていた

そして、仕事に戻るというユーノは
なのはたちを残し、無限書庫へ
そこで、サフィアがなのはに真剣な顔で話しかけた

「あのさ、ちょっと聞きたいんだけど」
「はい?」
「ユーノのこと、本気?」
「え?」
「あなたも、一緒にいるなら知ってると思うけど
 あの子、一度集中するとほかの事に目もくれないから
 気づいたら体壊してた、ってことよくあったのよ」
「…」
「だから、ほんとにあの子のことを理解して、そしてそれに付き合える
 そんな人にしか任せられないの…もし、いい人だからとか
 ためしに、なんて風に思ってるなら別れてもらう」
そういって、正面からなのはの目を見るサフィア
そんなサフィアに、なのはは同じく真剣に
「私は、ユーノ君のことを真剣に愛してます…ううん、ユーノ君以外は考えられない
 それに、ユーノ君のことを想う気持ちは誰にも負けないし
 ユーノ君の支えになりたいし、困ってたら力を貸してあげたい
 そして…ヴィヴィオと三人で、仲良く過ごしていきたいと思ってます」
そういうなのはに、ヴィヴィオも
「私も、なのはママとユーノパパ大好き♪ずっと一緒だよ」
そう、笑顔で言う
そんな二人の言葉を聴き、サフィアは安堵したような表情で
「そう…ま、心配はしてなかったんだけどね。ユーノが選んだ娘なんだから
 言ってみれば、確認。やっぱりお姉さんとしてはそこらへん心配なわけよ」
と、笑顔を浮かべるサフィア
そこに、ユーノが戻ってきた
「いけないいけない、ケータイ忘れた…ん?」
と、なにやらにやけ顔のなのはたち
それを少し不審に思っているユーノの肩を叩きつつ
「ユーノ、嫁さんと娘のこと幸せにしてあげなさいよ♪」
と言って、去っていくサフィア
そんな姉の姿に、頭の上に?が飛び交うユーノ
そして、当然その疑問をなのはにたずねる
「なにかあったの?」
「ふふ、ううんなんでもない♪…強いて言えば、女のひ・み・つ、かな♪」
しかし、その回答は期待していたものではなく
ユーノはさらに首をかしげた

その後、サフィアが帰るということで
見送りにきたユーノとなのは、ヴィヴィオの三人
「今日はなかなか楽しかったよ…あ、ユーノもたまには帰ってきなさいよ?」
「はいはい、時間が空いたらね」
「もぅ、投げやり…それと、あんまり無茶するんじゃないわよ?」
「大丈夫だよ、心配性だな」
「そりゃ、お姉ちゃんだからね…まぁ、あまりいう必要もないか」
そういって、チラッとなのはをみる
「じゃあ、帰るわね…お幸せに♪」
最後に一言そういって、サフィアは帰っていった

見送りの帰り道

「…ねぇ、ユーノ君」
「ん?なに、なのは」
「私とヴィヴィオのこと、幸せにしてくれる?」
「…当然だよ、周りがお手本にしたい、ってくらい
 幸せにしてあげるよ」
「ふふ、大きく出たね…でも、ありがとユーノ君、大好きだよ♪」
「ヴィヴィオも、ユーノパパ大好き〜♪」
「うん、僕も大好きだよ、なのは、ヴィヴィオ」

三人は、中睦まじく手をつなぎ帰路についたのだった




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あとがき
  はい、というわけで意外に大変でした…
まぁ、とりあえず満足、はいってませんが(を
ここから先は呼んでいただく皆さんが判断することですんで
とやかく言いません(笑)

      
 
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