桜舞う季節で


   




春の暖かな日差しの下
ユーノ、なのは、ヴィヴィオの三人は公園に来ていた
その目的は…

「うわぁ、綺麗な桜〜♪」
「うん、満開だね♪」
「天気もいいし、絶好のお花見日和だね♪」
そう、今回は運よく休みが重なったユーノとなのは
そして、春休み中のヴィヴィオの三人で花見に来たのだ
「すごいね、桜って♪綺麗〜♪」
「ふふ、うん♪」
「はは、そこまで喜んでもらえるとうれしいよ♪」
桜の美しさに感嘆の声を上げるヴィヴィオ
そんなヴィヴィオを見ているユーノとなのはは
一緒に、花見に来れてよかったと思った

その後、ただ桜を見ているだけでは、と言うことで
早速、ビニールシートを広げ、各々飲み物を持つ
ユーノ、なのははお茶を、ヴィヴィオはジュースを
「じゃあ、早速…乾杯♪」
「乾杯♪」
「かんぱ〜い♪」
ユーノの音頭にあわせ、互いのコップを合わせる
「さ、それじゃあお弁当も好きなの取ってね♪」
「うわぁ、美味しそうだね♪」
「さすが、なのはママ♪」
「えへへ♪」
二人に褒められ、上機嫌のなのは
お弁当箱の中には卵焼き、たこさんウィンナー、から揚げなどの
定番のおかずから、エピフライやハンバーグなどの洋風おかず
健康を考え、サラダや、煮物など
とにかく、色とりどりのおかずが所狭しと並べられていた
「あ、ご飯は食べやすくおにぎりにしたからね♪…鮭と、たらこ、あと梅とおかか、好きなの選んでね♪」
「…うん、美味しい♪おにぎりはどれも絶妙な塩加減だね♪」
「美味しい〜♪」
「えへへ♪そうでしょそうでしょ♪」

その後、美味しいお弁当を堪能した三人は
ただ、何をするでもなく桜を見ていた
ふと、風が桜の木を揺らす
それに伴って、花弁がまるで踊るかのように
ふわり、ふわりと円を描く形で、舞っていく
そんな桜吹雪を前に三人は、ただ感動するだけだった

「すごい…なんか、いいよねこういうのって♪」
「うん、とても綺麗♪」
「きれ〜♪」
そして、そんな桜吹雪を
しばらく、静かに見つめている三人だった

「そういえば、ヴィヴィオももうすぐ進級するんだったよね」
「うん♪私、ひとつお姉さんになるの〜♪」
気づいたように、そう言うユーノに満面の笑みを浮かべるヴィヴィオ
「お姉さんなら、好き嫌いなく食べられるよね?明日、ピーマンの肉詰めでも作ろうかな♪」
「あ、あう?!そ、それはごめんなさい、なのはママ、許して〜…」
思わぬなのはの言葉に、ヴィヴィオは一転、あたふたと…
「はは、さすがなのは」
「えへへ♪」
「う〜、なのはママの意地悪」
笑みを浮かべ、そう言うユーノに、なのはも笑みを返す
ヴィヴィオは少し不満気だ

「…春はいいね、暖かくて穏やかで」
「うん、とっても気持ちいいよね♪…でも、少し眠くなるよ…春眠暁を覚えず、ってほんとなんだね」
「ふぁ〜…うん、なんかぽかぽかして、眠い…」
「はは、二人とも半分瞼閉じてるよ…じゃあ、お昼寝でもしようか?せっかくのお休みなんだし」
「さんせ〜い、なんかもうほとんど動けない…」
「むにゅ…うん…す〜」
「はは、なんかまったり、だね」
「にゃはは、そうだねぇ…」
「す〜…」
「あふ…なんか、僕もすぐ眠れそう」
「…うん、私も…うにゅ…」
ユーノ、なのはの間にはすでに夢の中のヴィヴィオ
そして、ユーノとなのはも仲良く手を繋ぎながら夢の中へ…

そんな二人の薬指にある指輪が、春の日差しを受け輝いていた








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あとがき
 はい、と言うことで少し短いですがいかがでしたでしょう
春らしくお花見、ってことで♪
いやぁ、やっぱり春はこういうまったり系がいいっすね
…そういや、バカップルばっかでこういうの最近やってなかったけ(笑)

      
 
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