Wデートは大騒ぎ?

  



「わぁ、遊園地は久しぶり♪」
「僕は初めて、かな?」
「ヴィヴィオも〜♪」
「僕たちは一応ある、ってことになるかな?」
「そうだね」
「私も、なのはと同じで久しぶりになるな」
「キュウ」←自分も、と言っているらしい

なのはたちが今いるのは本局近辺にある遊園地
はやてがその遊園地のチケットをもらったのだが
ちょうど仕事が押していたためいけず
無駄にするくらいなら、となのはに勧めたのだ

「さ、それじゃあなにから乗ろうか?」
「僕はとりあえずなのはに任せるよ、初めてだし」
「ヴィヴィオはなのはママと一緒ならどれでもいいよ♪」
「僕は、ミラーハウス、ですか?あれに入ってみたいです」
「わ、私はお化け屋敷以外なら、いいです」
「…私は絶叫系以外なら…」
と、いう感じでそれぞれがそれぞれで気になるものをあげる
見事に、と言うか当然と言うかばらばら…
なら時間の許す限りすべてのアトラクションを制覇しよう
と言うことで…

メリーゴーランド

「あはは♪すごいすごい」
「ちょ、なのは危ないよ?!」
「きゃはは♪」

「なのはったら…」
「…ちょっと、やってみたい」
「キャロ?!」
「キュウ…」

コーヒーカップ

「こういうのって回したくならない?」
「ならないならない…と言うか、そういいながら手をかけないで?」
「じゃあ、ヴィヴィオが回す♪」
「ヴィヴィオまで!?」

「なんか、こういうのって恥ずかしいね」
「そうですか?」
「うん、キャロならあってるからいいけど」
「あの、フェイトさんそれって子供って意味ですか?」

お化け屋敷

「…思ったより、怖くないね?」
「まぁ、なのはなら…」
「それってどういう意味かな?」
「?!なのはママ怖い〜」
「ああ、ごめんヴィヴィオ、大丈夫だよ、なのはママはいつも笑顔だよ♪」
「…その笑顔が時々怖いんだけどね」

「あ、結構細部まで作ってるんだ」
「フェイトさん、よくそんなところまで見れますね」
「ガクガクブルブル…」
「キュウ?」←大丈夫、と言っているらしい

ジェットコースター

「ごめんねヴィヴィオ、危ないからいい子で待っててね?」
「…うん、しんちょうせいげん、っていうのがあるんだよね?」
「そうだね、さすがにこればかりは…」
「いい?二人とも、危なくなったらバーを壊して自力で脱出するんだよ?」
「フェイトさん、いくらなんでもそれは…」
「そうですよ…それに、フリードもごめんね?」
「キュウ…」←仕方ない、と思ってるらしい

その後も、なのはたちは巨大迷路…これがあるのは珍しいらしい…や
エリオが入ってみたいと言っていたミラーハウス…ちなみにキャロが迷子になった
など、片っ端から制覇していった

お昼時になり、なのは、フェイト、キャロの作ったお弁当を
園内の休憩スペースで食べた
ちなみに…

「はい、ユーノ君あ〜ん♪」
「あ〜…ぱく…おいしい♪」
「ヴィヴィオも、ヴィヴィオも」
「は〜い、ヴィヴィオもあ〜ん♪」
「あ〜ん♪…もぐ…おいしい♪」

「あの、エリオ君、どうかな?初めてだったからうまくできてるか心配なんだけど」
「ううん、そんなことないよ、すごくおいしい♪」
「そ、そう?よかった♪」

「キュウ」
「ん?どうして一緒じゃないかって?」
「キュ」
「ま、親代わりとしてはやさしく見守る、ってとこかな?」
「キュウ?」
「はは、フリードもじきわかるよ」

その後も、いろんなアトラクションに乗ったり
イベントに参加したり、と遊んでいたが
突然の爆発音が

「なに?!」
「爆発?!」
「この感じ…魔法の力?!」
「あ、あれを見てください!」
エリオの指差す先、そこにはこの遊園地のマスコットキャラが
建物を壊している
「理由はわかりませんが、大変な状態ですね」
「うん…ユーノ」
「わかってる、封印結界発動!」
ユーノの足元に魔方陣が展開
それとともに、周囲が魔法の力で包まれる
「とりあえず、これで周囲への被害は食い止められる」
「じゃあ、後はあれだね」
「うん、やろう」
そういって、二人はバリアジャケットを装備
「キャロ、支援お願い!」
「うん、任せて!」
そして、エリオとキャロもバリアジャケットを装備

「全弾、シュート!」
魔法球がマスコットへ向かう
直撃…と思った矢先
「え?弾かれた」
「バリア?」
「なら、貫くだけです!」
そういって、エリオはストラーダを構える
「いっけぇっ!!」
高速で、マスコットへ向かう
だが、綺麗、といえるほどうまく避けられる
「そんな?!」
「速い?!」
「よし、じゃあ僕がやつの動きを止めるから、その隙に」
「うん、みんなでいっせいに、だね」
「わかった」
「了解です」
「わかりました」

「よし…我、呼びしは拘束の鎖、その力もて彼のものを封じよ!」
その言葉とともに、マスコットの足元に魔方陣
そして、複数の鎖が出現、マスコットの動きを封じる
「いくよ、フェイトちゃん」
「うん!」
「ディバインバスター!」
「プラズマスマッシャー!」
二つの魔力流がマスコットへ
しかし、バリアのようなもので防がれる
「キャロ!」
「うん、フリードいくよ」
「キュウ!」
「ストラーダ、カートリッジロード!」
〔Explosion!〕
「フリード、ブラストフレア!」
「キュウ!」
ストラーダでの一撃と
フリードの炎でマスコットを覆っていたバリアが破れる
そして、なのはとフェイトの更なる一撃で
マスコットは倒れた

その後、報告を受け現場に駆けつけたスバルたちに後の処理を任せ
なのはたちは最後のアトラクション、観覧車に乗った

「…なんか、ちょっと不思議な一日だったね」
「うん、さすがにさっきのは、ね」
そういって、二人は苦笑
「んん…すぅー」
「っと、ヴィヴィオが起きちゃうね」
「あはは、さすがに疲れたんだろうね」
二人の間に座っているヴィヴィオは静かな寝息を立てていた
「ふふ、かわいい寝顔♪」
「そうだね…」
「…ねぇ、ユーノ君」
「うん?」
「…ん」
「!…なのは」
目を閉じたなのはに、ユーノは静かに口付ける
そんな二人に、ちょうど夕陽の光が射し込んだ

「今日は楽しかったね」
「うん、お弁当もおいしいって言ってくれたし♪」
「あはは、当然だよ」
「ありがと、エリオ君♪」
そしてしばらくの沈黙
「…ねぇ、エリオ君」
「ん?」
「…ん」
「!?」
キャロは目をつぶり、エリオのほうを向く
「…キャロ」
そして、静かにエリオはキャロの唇に自分の唇を重ねる
ちょうど、外には夕陽の明かりが煌いていた

「…わかってたことだけど、いいなぁ」
「キュウ?」
「あはは、相手がほしいなぁって…はぁ」
自分で言って悲しくなったフェイトだった


その後、閉園時間となり
みんなで手をつなぎながら仲良く帰路に着いた




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あとがき
 はい、遅くなりましたがWデートお送りしました
まぁ、メインは何かと聞かれると困るんですが…
とりあえず、フェイトさんの悲壮さですかね(笑)


      
 
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